水素点滴というと、高い健康・美容効果が期待できますが、
その中でも注目の効果が炎症の抑制です。
炎症と一言に言っても様々なものがありますが、日常生活を送る上で
慢性的な症状で悩んでいる方は多くいます。
アトピー性皮膚炎や慢性気管支炎、慢性関節リウマチなどの慢性疾患は
特定の部位が過剰に反応することで生じています。
我々の体には免疫機能があり、異物が侵入した際にそれを排出しようと
反応します。これが過剰反応することで、慢性的な症状となってしまうのです。
そして、この慢性化に影響を及ぼしているのが活性酸素です。
活性酸素には細胞や組織の機能を低下させる作用がありますが、それ以外にも
炎症性サイトカインを増加させて、必要以上に免疫反応を長引かせる作用が
あります。
そのため、この活性酸素を抑制することができれば慢性疾患の症状軽減する
ことが期待できるのです。
このようなメカニズムを利用した治療法が水素点滴です。
水素点滴には活性酸素を抑制することのできる活性水素が含まれています。
そして飲用した場合は患部に直接浸透させることはできませんが、
点滴なら気になる部分に直接打つことができます。
それにより症状を慢性化させている活性酸素を抑制することができるため、
症状を軽減することができるのです。
また、症状軽減のためにステロイドなどの薬を利用する方もいますが、
このような薬は使い続けるうちに量を増やさないと
効果を得にくくなってしまう場合があります。
しかし、活性水素による治療法なら薬の減量も期待できるので
注目の治療法となっているのです。
このように、水素点滴というと美容面での効能がよく知られていますが、
慢性疾患の症状を長引かせている活性酸素を抑制できることから、
症状の軽減といった効能も期待できます。
日頃から慢性疾患に悩んでいるなら水素療法を併用すると改善される場合もあります。
薬だけに頼りたくない、症状を軽減したいという方は
担当医に水素療法を相談することをおすすめします。
「サイトカイン」は細胞シグナリングにおいて小さいが重要なたんぱく質で、広い範囲の分類概念であり数百の種類が発見されて
いますが、今なお発見が続き、ホルモンも同様に細胞シグナリング分子ですが、ホルモンとは異なっています。
ひとつのサイトカインがその標的によって異なる効果をもたらすことがわかっており、たとえば免疫に関して促進機能と抑制作用の
両方をもつといった場合です。
さらにサイトカイン同士で他への発現などを調整する働きも持っており連鎖反応などをおこしますが、その結果複雑なネットワークを
形成することもあります。
例えば炎症などがおこったときに白血球がサイトカインを放出し、その結果リンパ球を誘導し血管壁を通し炎症している部分に
誘導していくといった具合です。
またサイトカインは脳卒中での血液が再び流れることによる組織へのダメージにも関係しているといわれており、さらに精神的症状への
関与も認められています。
サイトカインにおいてはサイトカインストームといわれる過剰生産が命にかかわるという報告もあり、基本的には免疫系などの感染症に
対しては防御的反応をとりますが、それが過剰に出ますとアレルギー反応に似ている気管閉塞や多臓器不全なども引き起こしかねません。