水酸基に反応するヒドロキシラジカルは、いわゆるイオンで活性酸素の名前でも知られています。
活性酸素は酸化力を発揮することで有名ですが、複数あるなかでも
このヒドロキシラジカルは強力です。
注目のポイントは反応性と酸化力で、どちらも活性酸素の中では最も高い反応を示します。
反応の早さも最高クラスですから、生成から瞬時に反応を始めますが、
その分寿命は短めで短時間の内に消滅します。
生成は過酸化水素と紫外線の反応を始めとして、酸化条件下における
過酸化水素と二価鉄化合物による、触媒的な反応でも起こります。
OHラジカルのヒドロキシラジカルは、有害物質の除去に有効という主張があり、
空気清浄機の機能に応用されていたりします。
強力な一方で直ぐに反応して消滅することから、空気清浄機での活用に適していると思われます。
活性酸素は、人体に取り込まれると健康に影響を与えますが、その影響を抑えるのが抗酸化力というものです。
この力は食品で得ることが可能で、ヒドロキシラジカルなどの活性酸素を無害化します。
例えば、話題の水素にもこの働きがあることが分かっており、使い方次第で
老化の原因となる活性酸素に打ち勝てる可能性があります。
大学教授を務めた経歴を持つ太田成男は、2007年に水素の新たな概念を発表して驚きを与えています。
それは分子状水素の様々な機能を有するメカニズムで、医療に応用できる可能性を含めた、インパクトのある内容です。
現代人を悩ませる、多くの症状に用いることのできる余地があることから、期待感を持って注目されています。
抗酸化力もその一つで、従来の概念とは異なる形で力を発揮することが分かりました。
現在は基礎研究と臨床研究が進められ、医療で役立つその日を待っている状況です。
炎症抑制やアレルギー抑制作用に、細胞の死滅を抑制する作用も確認されていますから、
応用が実現するとしたら革命的でしょう。
大切なのは、水素のメカニズムを解明して機能性を引き出す、上手な使い方にあるといえます。
ヒドロキシラジカルは避けることが難しく、誰もが影響を受けていますから、
決定打となる対抗策が確立されると安心です。